現代英語の文法を探求する

英語学とその隣接領域に関する見解を個人の立場で記述しています。

2020-01-01から1年間の記事一覧

グラフから見える新型コロナウイルス第三波の拡大状況(1)

はじめに 安心して仕事と生活ができる日常に一日でも早く戻ることを希求して,緊張感をもって感染対策に取り組んでいるにも関わらず,状況は一向に改善する兆しが見えません。なぜなのでしょうか? そもそも,私たちは今どのような状況に置かれているのでしょ…

0は偶数である(1) -考える喜び(と学力)を奪っているのは何か?-  

0は偶数である(1) -考える喜び(と学力)を奪っているのは何か?- はじめに 数学の知識は,論理的に考えることを必ずしも保証しないようです。 (1) (「沖縄県立球陽中学校で研究授業をしました」RST. 2020年10月13日) (1)には,少なくとも,3つの問題点があり…

誰もが,誰かをねたんでいる (2)

誰もが,誰かをねたんでいる (2) -本当は,何が面白いのか?- 学会発表に限らず,どんな発表でも,質疑応答の際に,トンチンカンな質問に遭遇することがあるのではないでしょうか? そんな時,相手の体面を損なうことなく,自分からミスに気がつくようにやんわ…

専門家は「専門家」なのだろうか?(2) 感染連鎖を可視化するすべ 前回の(2)を新たに(1)として再掲しよう。 (1) (T. Leslie et al., “What we can learn from the countries winning the coronavirus fight ”The ABC First published Mar. 26, 2020) リンク先…

専門家は「専門家」なのだろうか?(1)

緊急事態宣言は必要だったのだろうか? 専門家はオーバーシュートを最も恐れていたという。 (1) 専門家が最もおそれている「オーバーシュート」(爆発的感染)は、感染者数が2倍、そのまた2倍、さらに2倍と、「指数関数的」に増えていく状態だ。現在、国…

9月入学-人が先か制度が先か

英語学とは関係のない話の続きです。 1. プロクルステスの寝台 文科省は,9月入学について,(1)に見るような2案を例示したという。9月入学に賛成する18知事は,これについてどう考えるのだろうか? (1) (「9月入学,文科省が2案例示 新小1対象範囲,課題多く…

「9月入学」で議論すべきポイント

「9月入学」で議論すべきポイント 今日は,英語学とは直接関係しない話になります。 はじめに 不思議なのは,「先に結論ありき」で,具体的なモデルがまったく提示されていないことです。個人的な立場から,議論すべき問題点を「モデル」を通して考えてみた…